TVでCMが放送されているので、ご存じの方も多いかと思う。
公式サイトによると、5300社以上の厳選された企業や1500名以上の優秀なヘッドハンターからスカウトを受けることができるとなっている。
ビズリーチとは
人材紹介会社集合型サイトに分類されるサービスで、ハイクラス向けの高収入案件に強く、しかも有料であるのが最大の特徴。
人材紹介会社集合型サイトについては、以前の記事に書いたので参照下さい。

ビズリーチの有料会員と無料会員の違い
ミドルの転職エン、人材バンクネットなど似たような無料サービスがある中、ビズリーチの利用は基本的には有料となっている。
有料会員(プレミアム会員)
有料プランのことをビズリーチでは「プレミアム」と呼んでいるのだが、そのプレミアム内においても
現在の年収が750万円未満の人を「タレント会員(月額利用料2980円)」
750万円以上の人を「ハイクラス会員(月額利用料4980円)」
として分類している。
タレント会員とハイクラス会員とでは応募できる求人が異なっているようだが、正直なところ年収別料金を採用している意味がよくわからない。
実はビズリーチ、オープン当初は年収1000万円以上の求人情報限定サイトのふれこみだった。登録者も年収750万円以上に限定していたのだが、その後会員の幅を広げ、今では750万円以下でもタレント会員として登録ができるようになっている。
そういった流れからして、ハイクラス会員とタレント会員との間で何らかの差別化が必要だったのかもしれないが、その差別化のひとつが転職希望者への負担をともなう月額料金の差になっているというのも、なんだかなぁ、という感じではある。
無料会員(スタンダード会員)
無料でサービスを利用したい人には「スタンダード」プランが用意されている。
スタンダード会員は無料であることと引き替えに、ビズリーチ内のサービス利用にさまざまな制限がある。
たとえば
求人検索から見つけ出した求人に応募することができない(「公募」や「特集」に掲載されている求人はのぞく)
企業やヘッドハンターからのスカウトメールを読むことができない(プラチナスカウトはのぞく)
の2つが代表的な制限事項だろう。
ビズリーチはハイクラス会員や公募求人、さらにはプラチナメールなどといった独自の言いまわしの言葉が多いものだから、こうして説明をしていてもピンと来ない人が多いかと思うが、とりあえず登録して使ってみれば、あぁ、こういう意味だったんだな、とすぐにわかってもらえるかと思う。
お試し期間は無料で利用
とりあえず登録って言ったって、有料でしょ。
そんな言葉が聞こえてきそうだが、登録してすぐに課金されるわけではない。公式のアナウンスでは
職務経歴書が審査で承認されていることを条件として1週間の無料体験
となっている。だが「スカウトまでの基本ステップ完了報酬」や「面接までの基本ステップの完了報酬」など、特定の条件をクリアすることで(まるでゲームのミッションクリアみたいだ!)無料期間が延長される仕組みになっている。
その時々によって条件などが異なって来るとは思うが、なんだかんだで2~3ヶ月程度は無料で使えそうな感じだ。
ちなみに「職務経歴書が審査で承認されている」ことに関してだが、ビズリーチへの登録完了だけが目的ならば、社名、役職名、仕事内容(数行程度)のごくごく基本的な内容で十分。
もちろんその程度の経歴書ではヘッドハンターの目に止まりにくいので、しっかりとビズリーチを利用しようと決めたなら、後日きちんとした経歴書に書き換えることが必要となるのは言うまでもない。
ネットでビズリーチに関する評判などをチェックしていると、時折、ビズリーチの登録に審査が必要だとか、登録が厳しいといった言葉をみかけることがある。
一応ハイクラス向けをうたっているサイトなので、形だけの審査はあるのかもしれないが、登録が厳しいといったことは一切ない。
年収で制限されている可能性がなくもないが(年収が750万円以上なら、月額料金も高くなるのでビズリーチ側にとっては利益が上がる)経歴書の内容はほとんど見ていないと思われる。
なにしろ。
夫が勢いにまかせてスマホから登録した職務履歴書は、ふざけてるのか!?と思うほどのへなちょこ内容だったにも関わらず(夫いわく、スマホで長文はムリ)ビズリーチからのお断りが来ることもなく、無事登録が完了している。
求人内容は?
お金を払って登録するからには、それに見合った求人情報を手にしたいと思うのは当然の流れ。
一週間で310通のスカウトメールが来ただとか、一晩で80通だったとか、華々しい情報がネットに転がる中、わが家の場合は
一晩で1通のスカウトメール。
このあたりの話については以前書いた通り。

2015年のデータによると、ビズリーチ登録者の平均年齢は42歳とのことだが、求人数は20代後半から30代前半にかけてが圧倒的に多い。
ということは。
大きなパイを少ない人数でわかちあう20~30代にかけての求職者には、圧倒的な量のスカウトメールがやって来ることが簡単に想像できる。
対して、われら50代。
残念ながら、ほとんどメールはやって来ない。むろん職種や経験にもよるだろう。特に夫の職種は求人自体が多くないので、余計に苦戦をしているということもある。
それでも、上の記事でも書いたように、ビズリーチから1ヶ月に配信されたスカウトメールの数は
50歳 1082件
51歳 952
52歳 858
53歳 803
54歳 649
55歳 536
56歳 454
57歳 321
58歳 347
59歳 272
と驚くほどに少ない。
ほとんど届かない(と思われる)スカウトメールに対して、月額課金を続けるかどうかは微妙なところ。
ただし、スカウトメールをあてにせず、ビズリーチに登録された求人情報を自ら検索し、気になった求人には積極的に応募していくスタイルを取るならば、それはそれで利用価値はあると言える。
どこかで見かけた同じような求人情報が出て来ることももちろんあるが、おっ、これはお初だな、と思うような求人情報との出会いも確かにある。
まとめ
ほとんどの転職支援サイトが無料で運営している中、ビズリーチの利用料金は正直高いと思う。
それに見合うだけの良質なスカウトメールが来るならまだしも、実際はほとんど稼働していないに等しい。
それでも、50代という年齢に加えて、夫の希望職種そのものの求人が少ない現状を考えれば、たとえほとんど稼働していないとしても、少しでも多くのサイトに登録して、人材紹介会社や企業の目に触れる機会を残して置きたいという思いもある。
逆説的な言い方になるかもしれないが、求人情報が少ないからこそ、登録が必要なんじゃないかと考えてしまうのだ。
う~む、悩む(ちっともまとまってなくてすいません)